資産取得資金の設定(特定資産)

質問

会館を建設するために会館建設積立資産(資産取得資金)を設定することにしました。会館建設積立資産(資産取得資金)を設定する場合の仕訳を教えてください。

回答

会館建設のための「会館建設積立資産」は、将来の特定の支出目的(会館の建設)のために必要な資産をあらかじめ積み立てておくために設定するものであり、この目的以外には使用することができません。預金などの金融資産では資産の保有目的を明確に示すことが難しいため、保有目的を示す独立した科目で貸借対照表に記載します。

当該公益法人が特定の目的のために預金、有価証券等を有する場合には、当該資産の保有目的を示す独立の科目をもって、貸借対照表上、特定資産の区分に記載するものとする。

公益法人会計基準注解(注4)3

特定資産(資産取得資金)を設定する場合の仕訳の具体例は次のとおりです。

仕訳例

【例】特定資産として会館の建設に備えて会館建設積立資産(資産取得資金)5,000,000円を設定する場合。

借方 貸方
特定資産-会館建設積立資産 5,000,000円
(貸借対照表/固定資産)
現金預金 5,000,000円
(貸借対照表/流動資産)