質問
翌期に職員へ支払う予定の賞与について決算時にどのように処理したら良いでしょうか。賞与引当金を計上したら良いでしょうか。
回答
翌期に職員へ支払われる賞与のうち、支給対象期間が当期に帰属する支給見込額について設定する引当金を賞与引当金といいます。実際の賞与の支給が翌期になる場合でも当期に帰属する金額を見積もり計算して当期の費用として見積計上を行います。
なお、職員に対する賞与の未払いがある場合には、賞与支給額の確定状況や賞与支給額が支給対象期間に対応しているか否かによって処理が異なります。まとめると以下のようになります。
賞与に関する負債側の会計処理
①職員に対する賞与について賞与支給額が確定しているか否か？（個々の職員の賞与金額が確定している場合だけでなく、賞与の支給月数や支給総額が確定している場合も含みます）
→確定している場合・・・②へ
→未確定の場合・・・「賞与引当金」として、支給見込み額のうち、当期に帰属する額を負債計上します。
②支給対象期間に対応して算定しているか？
→支給対象期間に対応して算定している場合・・・「未払費用」として負債計上します。
→支給対象期間以外の基準に基づいて算定している場合（成功報酬としての賞与など）・・・「未払金」として負債計上します。
