質問
当期行った国際交流事業(事業費)のために使用した消耗品の代金について、翌期に支払を行うことになっています。その際の仕訳を教えてください。
回答
通常の取引に関連して発生する経費(事業費や管理費)で、発生後すぐに支払われるものを未払金といいます。また、通常の取引以外により発生するものや固定資産の購入による未払額で1年以内に支払われるものも未払金といいます。
未払金は役務の提供が完了している確定債務を示す勘定科目であるため、未払費用とは区別する必要があります。
(3) 未払費用
企業会計原則注解[注5]経過勘定項目について
未払費用は、一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、すでに提供された役務に対していまだその対価の支払が終らないものをいう。従って、このような役務に対する対価は、時間の経過に伴いすでに当期の費用として発生しているものであるから、これを当期の損益計算に計上するとともに貸借対照表の負債の部に計上しなければならない。また、未払費用は、かかる役務提供契約以外の契約等による未払金とは区別しなければならない。
事業費の未払金を計上し、翌期に決済した場合には、次のように仕訳を行います。
仕訳例
【例】①期末に事業費の未払い50,000円を計上した場合。
借方 | 貸方 |
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事業費 50,000円 (正味財産増減計算書/一般正味財産増減の部) |
未払金 50,000円 (貸借対照表/流動負債) |
【例】②翌期に、上記の未払金について普通預金から支払った場合。
借方 | 貸方 |
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未払金 50,000円 (貸借対照表/流動負債) |
普通預金 50,000円 (貸借対照表/流動資産) |